【初心者必見】コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いについて解説!

音響機器の基礎知識

マイクはライブ、レコーディング、イベント、テレワークなど幅広い用途で使用されています。昨今では自宅でマイクを使用される方も増え、個人で所有することも多くなりました。

一方で、マイクは使用環境に応じて適する製品が異なるため、製品選びや使い方をしっかりと理解する必要があります。本記事ではマイクの形式として一般的な、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの動作原理の違いや適した用途について解説していきます。

ダイナミックマイクの特徴

ダイナミックマイクはライブ、イベント、会議など幅広い用途で使用される、最も一般的なマイクと言えます。

シンプルな構造のものが多く、頑丈で環境変化にも強いため、初心者でも扱いやすい点が強みです。

ダイナミックマイクの動作原理

ダイナミックマイクの内部では、ダイヤフラム(振動版)とボイスコイル、磁石が組み合わさり、空気の振動(音)で駆動する小型の発電機が構成されています。音の波がダイヤフラム(プラスチックの膜)に打ち当たると、それに応じて膜が振動します。

ダイヤフラムの後ろには、電線を巻いたボイスコイルが付いており、ダイヤフラムと一緒に振動する構造になっています。ボイスコイルは磁石の磁界に囲まれており、磁界の中でボイスコイルが動くことによって、音に応じた電気信号を生み出します。

ダイナミックマイクは比較的シンプルな構造のため、安価で丈夫です。温度や湿度環境の影響を受けにくく、環境変化にも強いです。また、極めて高い音圧を扱うことができるため、さまざまな楽器の録音で使用されます。

ダイナミックマイクに適した用途

ダイナミックマイクは頑丈で環境変化に強く、基本的にはどんな用途でも万能に使用できます。その中でも下記の用途でよく使用されます。

  • ライブハウス
  • リハーサルスタジオ
  • セミナー
  • 結婚式
  • その他イベント全般

ライブハウスやイベント会場など、現場環境で使用する場合は耐久性に優れたダイナミックマイクが適しています。一方で、レコーディングなどの音質を重視したい用途では、音の解像度が高いコンデンサーマイクが好んで使用されます。

また、個人のDTM環境などでは、部屋の音響が整備されていないことも多く、周辺音を拾いにくいダイナミックマイクが適している場合も少なくありません。ダイナミックマイクは環境変化に強いため、保管もしやすく、個人が所有するマイクとしても適しています。

おすすめダイナミックマイク

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SHURE SM58

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形式ダイナミック型
指向特性カーディオイド
周波数特性50Hz~15kHz
開回路感度ー56.0dB re 1V/Pa
インピーダンス150Ω
端子XLR(3P)
寸法(φ×H)51×165mm
質量310g
付属品マイクホルダー(A25D)、3/8″→5/8″変換ねじ、マイクポーチ

ボーカル用マイクロホンの世界標準・定番となっている定番ダイナミックマイクSHURE SM58。
大音量や吹かれに強く、ボーカルを際立たせるパワー感あふれるサウンドで収音できます。

SM58は耐久性を確保するため、厳しい品質試験で耐久性のテストを行っています。ライブシーンなどの過酷な現場環境でも確実に機能する優れた耐久性により、世界中のプロフェッショナルから、長年にわたり高い支持を受けています。

AKG D5-Y3

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形式ダイナミック型
指向特性スーパーカーディオイド
周波数特性70Hz~20kHz
開回路感度-52dB re 1V/Pa
最大音圧レベル156dB SPL(THD 3%)
インピーダンス600Ω以下
端子XLR(3P)
寸法(φ×H)51×186mm
質量330g
付属品マイクホルダー、マイクポーチ

力強く明瞭な音質が特長であるAKG D5-Y3。
鋭いスーパーカーディオイドの指向特性を採用しているため、左右からの音を拾いにくく、周辺音が大きい環境でも、狙った音を正確に収音できるダイナミックマイクです。

マイクロホン・カプセルとマイク本体を2枚のゴム製リングで接続することにより、ハンドリングノイズを大幅に低減する、特許保有のダブルフレックス・ショックマウントを搭載。ライブパフォーマンスなど激しく動き回る用途でも、クリアなサウンドを収音できます。

コンデンサーマイクの特徴

コンデンサーマイクはダイナミックマイクより構造が複雑で、極端な環境変化に弱い傾向があります。

一方で、広い周波数特性を持ち、高音域を中心に滑らかで自然な音質を得ることができるため、レコーディングなどで好んで使用されるマイクです。

コンデンサーマイクの動作原理

コンデンサーマイクは電荷を帯びたダイヤフラム(振動版)とバックプレート(背板)を組み合わせたものを基本としており、電子パーツのコンデンサーと同様の機構を有します。

このコンデンサーは電荷を蓄えることができ、電気を帯びるとダイヤフラムとバックプレートの間には、その間隔に比例した大きさの電界が生じます。

バックプレートに対してダイヤフラムが動くことによって生じる間隔の変化により、コンデンサーマイクは収音した音に応じた電気信号を生み出します。

そのため、コンデンサーマイクには電圧を蓄える仕組みが必要となり、電気を加えるための電源も必要になります。この電源は、一般的に接続機器から電源を供給する「ファンタム電源」という方式を用います。コンデンサーマイクを使用する場合は、ミキサーやオーディオインターフェースなど、ファンタム電源を供給可能な音響機器に接続する必要があるため、注意しましょう。

コンデンサーマイクに適した用途

コンデンサーマイクは滑らかで解像度の高い音を収音できる一方、環境変化に弱く、レコーディングスタジオなど、管理された環境での使用が望ましいと言えます。

自宅でのレコーディング、ライブ配信、テレワークにおいても、クリアに収音できるコンデンサーマイクが適しています。一方で、周囲の雑音が気になる環境や音の反響が強い部屋では、ダイナミックマイクのほうが良い結果になることも多々あります。

自宅環境でコンデンサーマイクを導入する場合は、リフレクションフィルターや音響拡散体などを導入し、部屋の反射音を抑え、クリアな音を収音できるように環境を整えると良いでしょう。

おすすめはこちら

Otonoha(オトノハ)

「オトノハ」は葉の成長をモチーフに、新たな発想から生まれた”音響拡散体”です。オーディオ再生やレコーディング、楽器演奏など音にこだわりたい空間に。

また、コンデンサーマイクの中にはライブステージで使用することを想定してデザインされた製品もあります。

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Shure【BETA 87A-X】ハンドヘルド型マイクロホン

コンデンサー型ならではの繊細な音質と広いダイナミックレンジ、伸びやかな高域特性で、ボーカルの瑞々しさを再現。

ライブステージ用にチューニングされたコンデンサーマイクは、ハウリングや振動ノイズを抑制する工夫が施されています。
頑丈さはダイナミックマイクに譲るものの、音質の良いコンデンサーマイクをライブで使用できるため、最近では導入する方が増えています。

おすすめコンデンサーマイク

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AKG C214-Y3

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形式コンデンサー型
指向特性カーディオイド
周波数特性20Hz~20kHz
開回路感度ー34dB re 1V/Pa
インピーダンス200Ω以下
端子XLR(3P)
寸法(φ×H)56×160×43mm
質量300g
付属品ショックマウント(H85)、ウインドスクリーン、キャリングハードケース

プロのレコーディングでもよく使用されるC414 XLIIと同等のダイヤフラムを1枚搭載したAKG C214-Y3。上位機種の優れた音質を受け継ぎながらも、機能を限定することで高いコストパフォーマンスを実現したモデルです。

4kHz以上が持ち上がったハイ上がりの特性により、ボーカルなど他の音源より際立たせたいパートに最適です。マイク本体がコンパクトなので、スペースが限られたホームレコーディングにおいても、使い勝手が良い製品です。

SHURE BETA87A-X

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形式コンデンサー型
指向特性スーパーカーディオイド
周波数特性50Hz~20kHz
開回路感度ー52.5dB re 1V/Pa
インピーダンス150Ω
端子XLR(3P)
寸法(φ×H)51×192mm
質量200g
付属品マイクホルダー(A25D)、3/8″→5/8″変換ねじ、マイクポーチ

コンデンサー型ならではの繊細な音質、広いダイナミックレンジが特徴的なSHURE BETA87A-X。スタジオクオリティの音質をライブでも発揮できるハンドヘルド型のコンデンサーマイクです。

ハウリングを抑えボーカルを際立たせるスーパーカーディオイドの指向特性に加え、コンデンサー型ながら激しいライブステージでの使用に耐えられる堅牢な設計となっています。


FULL-TEN(フルテン)は、マイクやミキサー、プロセッサー、パワーアンプ、スピーカー、ケーブルなどの業務用音響機器を中心としたオンラインストアです。すでに音響の知識をお持ちの方はもちろん、音響機器に不慣れな方にも失敗のないお買い物をしていただけるよう「5つの安心」をご提供します。

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