ギターアンプをキレイに録音する6種類のマイキングについて解説。おすすめマイクも紹介！

エレキギターのレコーディングでは、ギターアンプに直接マイクを立てて収音することで、臨場感のあるギター特有のサウンドをそのまま録音することができます。しかし、ギターアンプに使用するマイクの選び方やマイキングに迷うことも多いのはないでしょうか。

本記事ではギターアンプをキレイに録音するマイキングとおすすめのマイクについて解説します。

ギターアンプのマイキングパターン

アンプのスピーカーには指向性があり、角度や距離によって再生される周波数の特性は変わります。スピーカー中央の軸上では刺すような音質となり、軸外や端では柔らかい音質が得られます。

また、2本のマイクを近くと遠くに設置できる場合は、両方で収音して存在感と雰囲気のバランスを取ることもできます。

以上の点を踏まえて、ギターアンプのマイキング6種類を解説していきます。

① スピーカー・コーン（円錐形の振動板）の中心にマイクを向けて、グリル（正面の金属または布のカバー）から10cm離す
自然でバランスの良い音質になります。スピーカーが床面に近い場合は、マイク用デスクスタンドを使用しましょう。

② スピーカー・コーンの中心にマイクを向けて、グリルから2～3cm離す
低域が強調された音質になります。ハウリングのおそれが少なく、周囲の不要な音を抑えやすい位置です。コーン紙の動きから生じる風が雑音になるときは、マイクを中心から外しましょう。

③ スピーカー・コーンの中心から外して、マイクを向ける
ぼんやりとして柔らかい音質になります。スピーカーのコーンの端へマイクを寄せるほど、音がぼんやりしていきます。この配置はアンプのヒスノイズ（サーという雑音）を抑えることができます。

④ スピーカー・コーンの中心にマイクを向けて、90cm離す
薄く、低音を抑えた音質になります。部屋の残響音や周囲の不要な音も収音します。

⑤ 小型のマイクをスピーカーキャビネットに掛け、スピーカーの正面に垂らす
中音域が強調された音質になります。設置が容易で、周囲の不要な音を抑えやすい配置です。

⑥ 背面を開けたスピーカーキャビネットの後部に設置する
キャビネット正面に備え付けたマイクを組み合わせることができますが、位相キャンセルに注意しましょう。

【位相キャンセル】同一の音源を距離が異なる複数本のマイクで収音する際に、音の打ち消し合いが生じる現象

ギターアンプは主にエレキギターを接続して使用しますが、エレキギターの帯域は人の声に近いため、単一指向性のボーカル用マイクを使用することで、うまく録音することができます。

また、楽器用マイクではSHURE SM57がギターアンプの録音に適しており、ライブシーンで好んで使用されます。

Shure【SM57-LCE】
ハンドヘルド型マイクロホン

＼ヒビノ公式通販でクーポンGET！／
業務用途ならビジネス会員がお得♪

SM57はボーカル用マイクであるSM58と同一のカートリッジが使用されていますが、楽器収音向けに設計されており、グリルの先端からダイヤフラムまでの距離が短いため、ピンポイントに音源を狙いやすくなっています。

部屋の音響が管理された環境でのレコーディングでは、より繊細で滑らかな音が録音できるコンデンサーマイクを使用するのも良いでしょう。

AKG【C214-Y4】
サイドアドレス型マイクロホン

＼ヒビノ公式通販でクーポンGET！／
業務用途ならビジネス会員がお得♪

形式	コンデンサー型
指向特性	カーディオイド
周波数特性	20Hz～20kHz
開回路感度	ー34dB re 1V/Pa
インピーダンス	200Ω以下
端子	XLR(３P)
寸法（W×H×D）	56×160×43mm
質量	300g
付属品	ショックマウント（H85）ウインドスクリーンキャリングハードケース