PAの基礎知識を音のプロが徹底解説!PAシステムの基本構成から各機材の役割も紹介。

PAの基礎知識を音のプロが徹底解説!PAシステムの基本構成から各機材の役割も紹介。 音響機器の基礎知識
音響機器の基礎知識

PA(Public Adress)とは、スピーカーなどを使用して声や楽器の音を増幅し、たくさんの人に聴いてもらうためのシステムを指します。具体的には、マイクやミキサー、スピーカーなどの音響機器を総称して「PA」と呼びます。

PAはバンド演奏やライブでよく使われる言葉ですが、セミナー、結婚式、会社の会議、学校のイベントや校内放送などにも使用されており、私たちの生活になくてはならない身近なものです。

本記事では、PAシステムを取り扱うための基礎知識を、業務用音響機器の販売やコンサートのPAなどで長年の実績がある音のプロ「ヒビノ株式会社」のベテランスタッフが解説します。

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PAシステムの基本構成

PAシステムは、さまざまな機器を組わせて使用しますが、最もベーシックな構成が「マイク」「ミキサー」「パワーアンプ」「スピーカー」という組み合わせです。

この組み合わせでは、以下の流れで収音し、音を出力します。

  • マイクで音声を収音
  • ミキサーで音を調整
  • パワーアンプで音を増幅
  • スピーカーで音を出力

会場規模によって、使用する音響機器の数は増えますが、すべてこのタイプの応用といってよいでしょう。次章では、それぞれの音響機器について解説します。

マイクの役割

マイクは音の入り口となる機器です。よく「マイクで音を拾う」といった表現を使いますが、音という空気振動を電気信号に変換するのがマイクの正確な役割です。

マイクで収音された音声は、ミキサーに送られて音の調整を行います。

ここで重要となるのが、マイクの選び方と取り扱い方法です。音の入り口となるマイクは、音質を決める重要な機器であり、マイクで拾えなかった音を後から付け足すことはできません。

例えば、高音域がうまく拾えないマイクを使用した場合、後からミキサーのEQ(イコライザー)で補正しても、拾えなかった高音域を作り出すことはできません。マイクを選ぶ際に、高音域をしっかり収音できるマイクを選択する必要があります。

マイクを適切に取り扱わないと、狙った音を収音することはできません。誤った使い方をすると、不要なノイズが入ったり、ハウリングを起こしたりする原因となります。

また、マイクにはケーブルでつなげるワイヤードマイクと、ケーブル不要で接続可能なワイヤレスマイクがあります。ワイヤレスマイクは自由に動けて便利ですが、ワイヤードマイクと比べて高価で扱いが難しい、音が途切れる可能性があるなど、デメリットもあります。動きながら使用しないのであれば、ワイヤードマイクが安心です。

マイクの選び方や使い方については、以下の記事を参考にしてください。

ミキサーの役割

ミキサーは、ボーカルやコーラスのマイク、キーボードといった楽器を接続し、音のバランスを整える役割を担います。

ライブやイベントでは、マイクを複数本使うことが多いですが、マイクごとにアンプやスピーカーを用意するのは非効率です。そこで、ミキサーを使って、音を1つにまとめてからスピーカーに送ります。

ミキサーは音をまとめるだけではなく、音量のバランスを整え、EQ(イコライザー)を使って聴きやすい音に調整する役割も果たします。

ミキサーは、製品によって同時に接続できる機器の数や種類が異なる点にも注意が必要です。

小型のミキサーは、同時に接続できる機器の数が少ない

PAシステムを構築する際には、事前に使用する機材を整理して、すべての機材を接続できるミキサーを選ぶ必要があります。

ミキサーの使い方や選び方については、以下の記事を参考にしてください。

パワーアンプの役割

パワーアンプは、ミキサーから送られる電気信号をスピーカーで鳴らせるレベルまで増幅するための機器です。ミキサーやスピーカーに内蔵されている製品も多いため、PAシステムを構築する際は、使用する機器の組み合わせを確認しましょう。

パワーアンプを内蔵したミキサーを、パワード・ミキサーと呼びます。

パワード・ミキサーを使用する場合は、ミキサー内にパワーアンプが内蔵されているため、別途パワーアンプを用意する必要はありません。

そして、パワーアンプを内蔵しているスピーカーを、パワード・スピーカー(アクティブ・スピーカー)と呼びます。

パワード・スピーカーを使用する場合も、別途パワーアンプを用意する必要はありません。なお、パワーアンプを内蔵しないスピーカーを、パッシブ・スピーカーと呼びます。

PAシステムを構築する際は、パワーアンプが重複しないように、ミキサーとスピーカーの組み合わせに注意が必要です。重複しないように組み合わせると、以下の3パターンのどれかの構成になります。

  • ミキサー、パワーアンプ、パッシブ・スピーカー
  • パワード・ミキサー、パッシブ・スピーカー
  • ミキサー、パワード・スピーカー

会場の設置スペース、電源の確保などを踏まえて、どの組み合わせにするかを検討しましょう。

スピーカーの役割

スピーカーは音を鳴らす機器ですが、正確には電気信号を空気振動に戻す役割を担う機器です。

※上図ではパワーアンプはスピーカーに内蔵されています

マイクで空気振動を電気信号に変換することによって音の調整が可能となり、最終的にはスピーカーで空気振動に戻して音を出力します。

ライブやイベントでは、役割に応じてさまざまなタイプのスピーカーを組み合わせて、PAシステムを構築します。

スピーカーの役割概要
メインスピーカー客席に音を届けるスピーカー
サブ・ウーファーメインスピーカーでは足りない低域を補うスピーカー
ステージモニター演者が自身の演奏を確認するために、ステージ内に設置するスピーカー

会場規模や実施するイベントの内容にあわせて、必要となるスピーカーを用意しましょう。スピーカーの役割や選び方については、以下の記事を参考にしてください。

ポータルブルPAシステム

最後に、ポータブルPAシステムを解説します。ポータブルPAシステムとは、これまで説明した「ミキサー」「パワーアンプ」「スピーカー」を一体化した製品です。

省スペースに設置可能で、持ち運びしやすいため、日によって使用場所が変わる場合などに便利です。また、機器の接続が簡単で、機能も絞り込んでいるため、音響機器をはじめて使用する初心者でも取り扱いやすい仕様になっています。Hibino.comでは、コラム式のポータブルPAスピーカーが人気です。

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