バイオリンやチェロなどの弦楽器を録音する際は、楽器の特性に合わせて、マイクの位置や角度を調整することが重要です。本記事では、さまざまな弦楽器のマイキングについて解説します。
なお、アコースティックギターについては、下記の記事をご覧ください。
バイオリンのマイキング

① マイクを楽器側面から5~8cm離す
自然でバランスの良い音になります。
② 弦とf字孔の間に小型マイクを固定し、下に向ける

明るく自然な音質になります。マイクをf字孔に近づけると音量が上がり、低音が強調されます。
小型マイクを楽器に取り付けることで、演奏者は自由に動き回ることができます。
楽器用マイクロホン バイオリンセット

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世界中の実力派ミュージシャンやサウンドエンジニアから愛されているDPA Microphonesによる、バイオリンの収音に特化したマイクセット。楽器を傷つけることなく、最適なポジションで収音します。
付属のバイオリン用クリップ(VC4099)は、厚み3.5~5.5cmの楽器に対応。ウクレレやマンドリン、三味線など、バイオリン以外の楽器にも装着することができます。
チェロのマイキング

① マイクをブリッジから30cm離す
輪郭のはっきりした音質になります。バランス良く収音できますが、周囲の不要な音が入りやすい位置です。
② ブリッジ(弦を表面板に固定している部分)とテイルピース(弦の末端を本体に留めている部分)の間の弦に小型マイクを固定し、表板と弦の間に向ける

明るく自然な音質になります。ハウリングの恐れが少なく、周囲の不要な音を抑えやすい位置です。
楽器用マイクロホン チェロセット

DPA【4099-DC-1-201-C】
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世界中の実力派ミュージシャンやサウンドエンジニアから愛されているDPA Microphonesによる、チェロの収音に特化したマイクセット。色付けがなく、イコライザーによる調整も必要ないほどクリアな音質です。
付属のベース用クリップ(CC4099)は弦を挟み込む固定方法のため、楽器の響きに影響を与えません。
バンジョーのマイキング

① 8cm離して、ヘッド(本体の表面)の中央にマイクを真っ直ぐ向ける
低域が強くなります。ハウリングの恐れが少なく、周囲の不要な音を抑えやすい位置です。
低域が強く出る場合、イコライザーで低域を下げると自然な音質になります。
② ヘッドの側方からマイクを8cm離す
明るい音質になります。ハウリングの恐れが少なく、周囲の不要な音を抑えやすい位置です。
③ テイルピース(弦の末端を本体に留めている部分)に小型マイクを固定し、ブリッジ(弦を表面板に固定している部分)にマイクを向ける
自然な音質になります。ハウリングの恐れが少なく、周囲の不要な音を抑えやすい位置です。
楽器に小型マイクを取り付けるため、演奏者は自由に動き回ることができます。
アコースティック・ベースのマイキング

① マイクを15~30cm離して、ブリッジ(弦を表面板に固定している部分)の少し上の正面に向ける
輪郭のはっきりした自然な音質になります。
② マイクをf字孔から5~8cm離す
豊かな音質になります。低域が強すぎる場合はイコライザーで補正しましょう。
③ ブリッジの後ろ、もしくはテイルピース(弦の末端を本体に留めている部分) と本体の間にマイクを固定する

豊かで引き締まった音質になります。ハウリングの恐れが少なく、周囲の不要な音を抑えやすい位置です。
楽器用マイクロホン ウッドベース/コントラバス セット

DPA【4099-DC-1-201-B】
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世界中の実力派ミュージシャンから愛されるDPA Microphonesによる、ウッドベースやコントラバスの録音に特化したマイクセット。最適なポジションで収音することが可能です。
付属のベース用クリップ(BC4099)は弦を挟み込む固定方法のため、楽器の響きに影響を与えることなく、クリアな音での録音を実現します。
ハープのマイキング

① マイクを演奏者に向け、60cm離してサウンドボード(弦下端を留めている板)を狙う
自然な音質が得られるマイキングです。
② サウンドボードに小型マイクをテープで固定する
若干詰まった感じの音になります。ハウリングの恐れが少なく、周囲の不要な音を抑えやすい位置です。